株式会社BeBlock
代表取締役社長 松村 祐輔
なぜ、働くのか
もう30年も前の話になりますが、自分が就活していたときに「なぜ働くのか?」という問いを出されたら、「生活するため」とか、「お金を稼ぐため」とか言っていたと思います。
私は1974年生まれで、いわゆる団塊ジュニアと言われた世代です。この年に生まれた人は200万人を超えていて、高校受験、大学受験、そして就職活動も、ライバルが多すぎて本当に大変でした。ちなみに、2026年に新卒入社する人の多くが2003年生まれだとすると、この年に生まれた人は約110万人。この30年で45%も減っています。さらに、人口減少は想定を超えるスピードで減っていて、2024年に生まれた人は約68万人。人口予測は確実に当たりますので、日本の未来は本当に心配になります。この減り方はヤバイですよね…。
だから、「みんなが就活し始めたから、自分もなんとなく就活しなきゃ」と思ったのを今でも覚えています。でも、この就職氷河期世代は、会社側が学生を選び放題の超買い手市場。私の就活は落ちに落ちて、なかなか「内定」をいただけなかったのです。本当に、苦しい就活でした。そのため、働く目的を考えたことはなかったですし、とにかくどこかの企業に内定をいただいて就職しなくてはという想いが強かったです。
話を戻すと、多くの学生にこの「なぜ働くのか?」という問いを出してみると、実際に以下のような返答が返ってきますので、こうした価値観は今も昔もあまり変わらないと思います。そもそも、働く目的について考えることすらなかったと思いますが、実際に、今考えてみてほしいです。


ここに正解はありませんので、どれも正しいのですが、私たちBeBlockは、働く目的を「幸せな人生をおくるため」と言語化しています。「なんだよ、そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、働く目的は抽象化すると、皆この解になると思っています。“幸せ”という言葉は、人によってとらえ方が違いますし、実に難しい概念でもあります。言えば言うほど、宗教っぽくなってしまいますしね。
今、「幸福学」という言葉があるのを知っていますか?私は、この幸福学に関係する本を結構読んできましたが、この分野の第一人者である慶應大学の前野教授によると、幸せな人生を送っている人には、以下の4つの共通点があるといいます。


もっと詳しく知りたい人は、本を読んでほしいのですが、この4つの因子は、個人としてもチームとしても働く上で、大事なことだととらえていて、BeBlockの経営計画書にはこれがしっかりと記載されています。
こうした想いから経営理念のMissionに「Well-being」というキーワードが入っています。「Well-being」という言葉は、近年注目されており、身体的、精神的、社会的に健康であり、自分の幸せを実感できる働き方のことをいいます。これらが、価値ある商品やサービスを生み出す源泉になるというのが研究結果でも実証されています。すごく端的にいえば、BeBlockでは「Well-being First」の考え方が前提にあります。